歌川国芳は、美人画を描いていた絵師としては、そこまで知名度が高くないもののファンも多く傑作を残している人物です。江戸末期の浮世絵師になり、枠に留まることを知らない自由な画風も人気がありました。歌川国芳は、江戸日本橋にうまれ、幼少期から絵を学び、12歳で書いた「鍾馗提剣図」が歌川豊国の目にとまったと言われています。1815年以降は一枚絵にも挑戦しており「市川市蔵の金輪五郎今国・三代目中村歌右衛門のおみわ」なども有名です。一時は不遇の時代もあったものの、1827年に発表した『通俗水滸伝豪傑百八人』から盛り返し、人気絵師の仲間入りをすることになります。歌川国芳は、65歳で亡くなるまでたくさんの門弟がおり、昭和まで国芳の画系が続いたと言われています。
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