1912年岐阜県生まれの陶芸家です。昭和初期に「青白磁」を作り出した第一人者としても知られており、国の重要無形文化財(人間国宝)として認定されています。本名は快児といい、江戸中期から続く未納焼の窯元になり、小学校を卒業したあと長男として家元を継ぐために父親のもとで学びます。13年より小山富士夫に師事したあとに、青白磁の研究を始めクラフトデザイナー日根野作三の影響を多く受けました。また、並行しながら中国陶磁の研究に励み、北宋時代の「影青」からの影響も受けました。陶磁器の素地となったのは、それぞれの地域にある長石や陶土をもとに釉薬も長石・陶石・カオリン・柞灰・石灰などで調整していきます。1948年頃、古陶磁研究家・小山富士夫が著した『影青記』の感銘も受けていきました。なかでも白磁胎がまだ乾ききらないうちに鋼や竹のヘラで刻まれる片切り模様は、他の陶磁器にもない技術として高い評価を得ています。現代にも息づく文化として、日用品の創作も積極的に行った人物です。
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