豊原国周は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師です。江戸京橋の大島や九十郎の次男として誕生し、とてもやんちゃな性格で近所からも苦情が来ることがあったそうです。豊原国周は、子供の頃から、画材にとても興味を示しており、長谷川派の豊原周信じに師事し役者似絵を学びます。羽子板絵式の装飾や、美人画にも独特の描き方をしているなど、役者一人を真摯に描くのも特徴です。豊原国周は1870年にはプロマイドを使って、木版画を製作したが成功しなかったそうです。とても変わり者の性格をしており、住まいと妻を変えることが癖だったのだとか。転居だけでも117回繰り返しており、近所の空気が気に入らないと転居していました。そのため、所在がわからないときもあったそうです。酒と遊びがとにかく好きで妻も40人もいたというのですから、驚きです。
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