落合芳幾は、幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師です。
1833年に日本堤下の茶屋にて生まれ、質屋に奉公していたものの子供の頃から絵に強い興味を持っていたそうです。
1849年には歌川国芳に入門し、安政の大地震にて妻子を失った惨状を絵に描いたことで有名になります。「酔興奇人伝」などの挿絵を描くだけにとどまらず、「東京日日新聞」の発起人として錦絵新聞をはやらせる先駆けとなった人物でもあります。落合芳幾は、「歌舞伎新報」の発行も携わり、木版口絵の走りとしても知られました。温厚な性格なためか、自作の張り子人形の商売がうまくいかず厳しい晩年を過ごします。落合芳幾は、一つのジャンルに囚われることなくさまざまな作品を描いた人物です。
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