小野竹喬は、1889年に岡山県の笠岡市にてうまれ、その後京都に上り絵画専門学校の別科に入学します。1916年には文展にて「島二作」が特選を受賞するなど早くから高く評価されました。小野竹喬は、近代的な日本画を代表する画家でもあり、89歳で亡くなるまでたくさんの作品をつくり続けました。四季の移り変わりなど日本の美しさを描いたものも多く、朝や夕方、夜など時間とともに変わっていく景色を描くことにも長けていました。自然の美しさが伝わってくるような絵が多く、とても繊細な感性をいかした作品が数多く残っています。小野竹喬は、日本の伝統的な絵画様式である大和絵に、独自の解釈を取り入れることで象徴的な世界観を築き上げました。その代表作の一つである「奥の細道句抄絵」にみられるように、柔らかくも清らかなタッチが特徴です。
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