奥村政信は、江戸時代前期に活躍した浮世絵師です。源八郎と呼ばれ人生のうち50年間もさまざまな作画を作り続けました。ジャンルの幅も広く、丹絵や紅絵、漆絵などの浮世絵を描き、画風を常に変化させていました。奥村政信は、そのときの時代で流行っている者や、社会的な要請などを大事にしていたそうです。1701年に描いた「娼妓(けいせい)画牒」が初めて描いたものになり、浮世絵師として地味な道を進んでいきます。「小倉山荘図」なども代表作となり、美人画もたくさん描いています。奥村政信の作品の多くは、柔らかいタッチのなかにふっくらとしたボリューム感もあり、力強さも感じられるものばかりです。特に、中小画面における構成に定評があること、浮世絵の新しい作風を広めるなど新しい形式の開拓にも勤めた人物として知られています。
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