400年以上の歴史を持つ、千家十職のなかで塗り師として知られています。もともとは蒔絵を使った家具などを展開していたものの、次第に茶道具を専業とした事業展開へと変わっていきます。初代は、1617年となり独楽香合などの数々の代表作を残しています。十二代目からは、兄が家業を継がなかったこともあり、女性が当主を務めるようになります。女性として初めて、千家十職に認められる功績もあり、工芸家としても高く評価されます。十三代目も、女性が務めるなど、他の陶芸家とは違った特徴もあります。
朱色の漆はよく見かけますが、緑色の青漆が特徴でもあり、新しい漆の分野を開拓しています。100年後でも使えるように、何度も色を重ねて作っていきます。