永井荷風は、日本の小説家・翻訳家としても知られた人物です。メガネの姿が印象的です。もともと東京の小石川区にて生まれ、父親はブリジストン大学などの留学経験のあるエリートでした。永井荷風は、学生時代に、芝居好きな母親の影響もあり歌舞伎や邦楽などを親しみ、漢学や日本画、書などを学びます。体調を崩して休学していたときに「水許伝」などの伝記小説に魅せられたことが転機となります。その後永井荷風は、新鋭作家として活躍し、父の意向もあり渡米も経験します。1915年に発表した「日和下駄」や、「夏姿」など数多くの書を残しています。戦争も経験し、戦後は浅草の街を散策した時期もあるようです。晩年も創作活動を密かに続けていたが、孤独な最後になりました。詩人としての才能にも優れていた人物です。
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