水野年方

水野年方は、明治時代に活躍した日本画家であり浮世絵師として知られています。月岡芳年の門人としても知られており、美人画や歴史画などの浮世絵を描きました。水野年方は、左官の長男として生まれ、生涯で絵を好み漆黒を使い、絵を描き遊んでいたといいます。当時、出入りしていた旦那が絵を習わせてみたらどうかとアドバイスしたことで、その道に進むのを認めたといいます。14歳のときに月岡芳年に入門し浮世絵を学ぶも素行が良くありませんでした。その後、水野年方は陶磁器を学び、下絵を書いて生活していた時期もあります。「藤原保昌月下弄笛図」にて名声を獲得すると、社会的な評価を高めていきます。43歳の若さで亡くなりましたが、門下も多くいるためたくさんの画家が生まれるきっかけになった人物でもあります。