三浦小平二は1933年に新潟県佐渡市相川に生まれた陶芸家です。1951年に東京芸術大学美術学部彫刻科に入学し指導を受け、陶磁器研究会を作りました。その後、母校にて講師を務めながら青磁器へ強い興味を持つようになります。1961年に新日展に初入選したあと、翌年には現代日本陶芸展にて「朝日新聞社賞」を受賞し文化庁の買い上げ作品として選出されるまでになります。1980年には青磁と色絵を合わせた「豆彩」に取り組むようになり、アフリカやシルクロードの旅行で得たスケッチをもとにほのぼのとした作品をのびやかに表現していました。1985年には浩宮徳仁親王より「青磁花瓶」をイギリス女王の留学記念として贈られ世界的にも認知度を高めていきます。その後、東京芸術大学工芸科陶芸講座助教授から大学教授となり名誉教授に就任し日本工芸会理事も務めています。1997年に重要無形文化財「青磁」の保持者として人間国宝に認定され、文星大学客員教授になりました。澄みきった美しさの青磁器は、幻想的な雰囲気もあり国際的にも高い評価を得ています。
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