川端龍子は、和歌山県で生まれ、当時空に舞っている色とりどりの鯉のぼりを見て躍動感を覚えたといいます。そこから職人の下に通い詰め、どう描いたらいいのかを研究したといいます。そこで自分もこんな絵を描きたいと思い弟子となります。「明治三十年画史」の一般応募で入選し、賞金を得たことで本格的に画家を目指します。横山大観などのパトロンになっていた新井旅館にて資金を蓄え、渡米します。川端龍子は、世界の厳しさを知ると、ボストン美術館にて見かけた平治物語絵巻から日本画に挑戦することを決めます。大作主義を貫き通したことでも知られ、型破りな作品もたくさんあります。川端龍子は、異色の存在としてたくさんの作品を世に送り出した人物としても知られています。自身の記念館が東京の大田区に残されており、自作が展示されています。
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