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大場松魚

大場 松魚(おおば しょうぎょ、1916-2012)は、昭和から平成にかけて活躍した漆芸家で、特に蒔絵の分野で高い評価を得ました。
師事と技法: 石川県金沢市出身。父に師事した後、蒔絵の松田権六(まつだ ごんろく)に内弟子として学びました。奈良時代に栄えた後、廃れていた技法である平文(ひょうもん)を独自に研究し、復活・展開させ、その第一人者となりました。
作風: 平文とは、金や銀の薄板を文様に切り、漆面に貼り付けて研ぎ出す技法です。大場松魚は、この平文に蒔絵や螺鈿などの技法を組み合わせ、日本の自然の風物詩をテーマにした格調高い作風を確立しました。
栄誉: 1982年に蒔絵の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。また、中尊寺金色堂の保存修理にも従事しています。
代表作: 「平文宝石箱」「平文千羽鶴の箱」などがあります。