静物画とは、花、果物、食器、楽器など、動かない自然物や人工物を題材として描いた西洋画のジャンルです。画家がこれらの対象物を自由に配置・構成して描くのが特徴で、画面構成や質感を追求する目的で制作されます。
中世ではあまり描かれませんでしたが、17世紀頃のオランダで、宗教画の需要低迷と身近なモチーフへの関心からジャンルとして確立しました。
19世紀の印象派画家ポール・セザンヌは、モチーフの美しさだけでなく、画面全体の構成と空間のバランスを追求し、近代静物画に大きな影響を与えました。
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