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鋳銅

鋳銅とは、青銅(ブロンズ、銅を主成分とし錫などを混ぜた合金)や真鍮(しんちゅう、銅と亜鉛の合金)などの銅合金を、溶かして型(鋳型)に流し込み、目的の形状に成形する技法、またはその製品自体を指します。彫金や鍛金と並ぶ主要な金属加工技術の一つです。
複雑で繊細な形状を一体成形できるのが最大の利点で、古くから仏像(金銅仏)、梵鐘、銅鐸などの宗教的なものから、茶釜、花器、銅像といった美術工芸品、さらには機械部品まで幅広く用いられてきました。
代表的な鋳造技法には、緻密な造形に向く「蝋型鋳造法(ろうがたちゅうぞうほう)」や、大きな作品や複雑な形状に用いられる「焼型鋳造法(やきがたちゅうぞうほう)」、そして量産に適した「生型鋳造法(なまがたちゅうぞうほう)」などがあります。