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中国掛軸

中国の掛軸は、北宋時代に起源を持つとされる、書・画・詩・印が一体となった総合芸術です。元々は仏教の布教や礼拝の対象である仏画の持ち運びのために、巻物状の形式が発展しました。
最大の特徴は「書画同源」の思想に基づき、絵画に詩や書が添えられ、文人の高い教養と精神性が表現される点です。特に山水画は、俗世間を離れた理想郷を描く文人画が主流でした。
表装には「文人表具」が用いられ、日本の掛軸よりも縦長で、軸先が大きいものが多いです。また、落款(印章)にも芸術的価値が見出され、作品の真贋と価値を示す重要な要素となっています。その歴史的・芸術的価値から、国際的に高い評価を得ています。