「茶釜(ちゃがま)」は、茶の湯(茶道)において、抹茶を点てるためのお湯を沸かすために用いられる、最も重要な茶道具の一つです。
主に鉄で作られており、火にかける場所によって名称が変わります。畳を切って作った「炉(ろ)」に据えるものが一般的ですが、夏の時期などに用いる「風炉(ふろ)」の上に置くものは特に「風炉釜(ふろがま)」と呼ばれます。また、春先に天井から鎖で吊るして使う「釣り茶釜」もあります。
茶釜は単に湯を沸かす道具としてだけでなく、その形、肌合い、古さなどから美術工芸品としても鑑賞の対象となります。茶会を催すことを「釜を掛ける」と表現するように、茶の湯の精神を象徴する特別な存在です。
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