岡山県備前市伊部に、伊勢崎陽山の次男として生まれました。同じ陶芸家の満とともに姑耶山に中世の半地下式穴窯を復元したことでも知られています。1959年には岡山大学教育学部特設美術科を卒業し、父と一緒に作陶の世界に入りました。1966年には日本工芸会正会員となり、1967年に自分で設計し立案した窯と陶房を新築し環境を整えました。1978年には岡山大学特設美術科講師に就任し、その後、金重陶陽賞や田部美術館「茶の湯の造形展」で優秀賞も受賞しています。1998年には岡山県重要無形文化財保持者として認定され、社団法人日本工芸会理事および日本工芸会中国支部幹事長、2004年9月2日、重要無形文化財保持者(人間国宝)認定されました。
備前焼の伝統技法と現代的な造形を融合することで備前焼の新境地を作り出した陶芸家といっても過言ではありません。人柄の良さでも知られており重厚温和な性格で若手作家たちからの信頼も厚く、親しまれていたそうです。