佐賀県の陶芸家でもあり、江戸時代からの伝統を今に守り続けている人物です。鍋島焼は、一子相伝の技法としても知られており、今は14代目が引き継いでいます。色鍋島と呼ばれる品格のある美しい色彩や、赤の調合が特徴でもあり深いこだわりを感じます。現在は日本工芸会の副理事長を務めるなど、多岐に渡り活躍している人物でもあります。白抜きの墨はじきの技法を進化させつつ、代々引き継いできたものをいかに取り入れられるかに尽力しています。代が変わる度に、新しい技法が生まれるのも面白いところです。
色絵薄墨墨はじき柘榴文蓋付瓶や色絵薄墨墨はじき時計草文鉢など、色絵を用いた素晴らしい出来栄えの作品を次々に発表し、その名を広めています。