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菱川師宣

菱川師宣は、1618年に江戸に生まれた画家です。菱川派の祖としても知られています。浮世絵の確立者でもあり祖としても高く評価されています。菱川が活躍する以前は絵入本の挿絵程度の役割しかなかった浮世絵版画を鑑賞向けにするなど、絵画の作品としての価値を高めました。菱川師宣は、明暦の大火のあとに江戸に出て狩野派や土佐派・長谷川派などの絵師の技法を学びます。さらに時代感覚にあった独自の新様式を確立し、名所絵なども描いていきました。天和に入った頃が最も活躍していたと言われており、悠揚迫らぬ美女群が画面一杯に闊歩していることもありました。ちなみに屏風や絵巻などに肉筆浮世絵も手掛けており、江戸の遊女を描いたものでした。おおらかさと優美な美しさもあり、菱川師宣は、浮世絵の基本的な様式として評価されるようになりました。

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