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沈壽官 15代

沈壽官は、鹿児島県で400年以上の歴史を持った「薩摩焼」の当主が歴代受け継いできた名称です。もともとは豊臣秀吉が朝鮮に出兵したときに連れて来られた者になり、今でも薩摩焼の伝統を今に伝えている存在と言えるでしょう。精緻な装飾陶器や、薩摩切子の技法を取り入れた「白薩摩」は、今までにない新しい表現を追及しており薩摩焼の振興にも繋げていきました。

なかでも、第14代沈壽官は13代目の長男であり、本名を大迫恵吉といいます。早稲田大学を卒業したあとに、当主の名を次ぎました。もともと、司馬遼太郎との親交があったため司馬の小説『故郷忘じがたく候』の主人公になったことでも知られています。2000年には母校である早稲田大学より「芸術功労賞」を受賞し2010年、旭日小綬章を受賞するなど数々の賞を受賞していることでも知られています。現在は、十五代沈壽官となりイタリア留学のあと作陶し、伝統の継承と現代の感性を今に伝えています。