彫刻– category –
-
彫刻
山本晃
山本晃は、山口県光市出身の彫金家・金工作家(1944-2024)です。東京デザイナー学院でデザインを学んだ後、奥山峰石や増田三男といった人間国宝から助言を受けつつ、ほぼ独学で彫金技術を習得した異色の経歴を持ちます。彼は、金属板をデザインに合わせて... -
彫刻
増田三男
増田三男は、埼玉県の浦和(現さいたま市)出身の彫金家(1909-2009)です。東京美術学校(現・東京藝術大学)で清水南山や海野清に師事し、伝統的な金工技術を習得しました。卒業後、富本憲吉を生涯の師と仰ぎ、「模様から模様をつくるべからず」という富... -
彫刻
中川衛
中川衛は、石川県金沢市を拠点に活動する金工作家・彫金家(1947年-)です。金沢美術工芸大学で工業デザインを学び、卒業後は松下電工(現パナソニック)で工業デザイナーとして働いたという異色の経歴を持ちます。27歳で帰郷後、加賀象嵌の美しさに触れ、... -
彫刻
内藤四郎
内藤四郎は、昭和時代に活躍した東京都出身の彫金家(1907-1988)です。東京美術学校(現・東京藝術大学)で清水南山や海野清に師事し、彫金技術を習得しました。特に、蹴彫(けりぼり)や平脱(へいだつ)といった伝統的な技法を得意とし、その技術を駆使... -
彫刻
鴨下春明
鴨下春明は、明治末期から平成時代にかけて活躍した彫金家(1915-2001)です。高等小学校卒業後、伯父で彫金家の桂光春(かつら みつはる)に師事し、江戸金工の流れをくむ伝統的な彫金技法を習得しました。戦後の工芸展で、刀装具として発達した彫金技術... -
彫刻
金森映井智
金森映井智は、富山県高岡市出身の彫金家・金工作家(1908-2001)です。富山県立高岡工芸学校で金工全般を学び、高岡彫金の名工・内島市平に師事しました。伝統的な布目象嵌(ぬのめぞうがん)の技法を得意とし、この技法に独自の幾何学模様やモダンな意匠... -
彫刻
鹿島一谷
鹿島一谷は、明治から平成時代にかけて活躍した日本の彫金家(1898-1996)です。代々金工を家業とする家に生まれ、祖父から家伝の布目象嵌(ぬのめぞうがん)の技法を学びました。布目象嵌とは、地金に布目状の刻みを入れ、そこに他の金属を打ち込む象嵌技... -
彫刻
海野清
海野清は、明治から昭和時代にかけて活躍した日本の彫金家(1884-1956)です。帝室技芸員であった父・海野勝珉に師事し、水戸彫の伝統的な彫金技法を継承しました。また、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、同校の教授を務め、フランスへの留学も... -
彫刻
天像
「天像(てんぞう)」とは、仏教の護法神である「天部」をかたどった像です。特に密教で重要な「十二天」は、八方位(八方天)と天・地・日・月の計12尊からなり、方位の守護や密教の修法に用いられました。代表的なものに「薬師寺吉祥天像」などがありま... -
彫刻
明王像
明王は、仏像の階層の中で、如来の化身(真理を説くための変化した姿)と位置づけられる尊格です。仏の教えに従わない衆生(人々)を力ずくで導き、煩悩を打ち砕くという重要な役割を担っています。明王像の最大の特徴は、恐ろしい形相(忿怒相:ふんぬそ... -
彫刻
菩薩像
菩薩は、仏教において悟りを開いた如来に次ぐ位にあり、自身も修行しつつ、全ての人々(衆生)を救済する慈悲の精神を持つ尊格です。菩薩像の姿は、悟りを開く前の釈迦(インドの王子)がモデルとなっており、最高の悟りを開いた如来像とは対照的に、豪華... -
彫刻
如来像
如来は仏像の階層の中で最も尊い位にあり、「真理を悟った者」「悟りの世界から来た者」を意味します。如来像は、最高の悟りを開いた釈迦(しゃか)の姿を規範とし、質素で飾り気のない姿で表されるのが最大の特徴です。―主な特徴― 髪型: 髪を小さく丸めて... -
彫刻
仏像
仏像は、仏教において信仰の対象として造られた、仏や菩薩、明王、天部などの姿を形に表した彫刻です。本来は教祖である釈迦(ブッダ)の姿を表現したものから始まり、やがてその教えや世界観を伝えるために、多様な姿が作られるようになりました。仏像は... -
彫刻
テラコッタ
テラコッタは、イタリア語で「焼いた土」を意味し、粘土を成形し釉薬(うわぐすり)をかけずに比較的低温(700~800℃程度)で焼成した素焼きの陶器や彫刻作品を指します。この技法の特徴は、粘土に含まれる酸化鉄が焼成によって発色し、赤褐色や茶色がかっ... -
彫刻
鋳銅
鋳銅とは、青銅(ブロンズ、銅を主成分とし錫などを混ぜた合金)や真鍮(しんちゅう、銅と亜鉛の合金)などの銅合金を、溶かして型(鋳型)に流し込み、目的の形状に成形する技法、またはその製品自体を指します。彫金や鍛金と並ぶ主要な金属加工技術の一... -
彫刻
象牙彫り
象牙彫りは、主に象の門歯が発達した象牙を素材とする彫刻です。象牙は、独特の乳白色(アイボリー)と、適度な硬度・粘り、そして加工のしやすさを兼ね備えており、古来より世界中で珍重されてきました。日本では奈良時代の正倉院宝物に見られるなど古く... -
彫刻
木彫り
木彫りは、木材を素材として彫刻刀やノミなどの工具を用いて形や模様を彫り出す技法、またはその作品自体を指します。石や金属に比べ、温かみのある質感と、彫りやすく加工しやすいという特性を持ち、古くから世界中で用いられてきました。日本では、飛鳥... -
彫刻
ブロンズ像
ブロンズ像は、主に銅を主成分とし、錫(すず)や亜鉛などを混ぜた青銅(ブロンズ)を素材とする彫刻作品です。高い硬度と耐久性を持つため、古代ギリシャ・ローマ時代から制作され、屋外のモニュメントや芸術作品に広く用いられてきました。日本の「銅像...
1
