藤原雄は、1932年に岡山県備前市で生まれた陶芸家です。藤原啓、勝代の長男として生まれたが、もともと視力が右目は0.0.、左目は全くないという状態だったものの、父親の意向として健常者として育て進学させたいとこだわったため、55年には明治大学文学部も卒業しています。青年時代は陶芸ではなく文学や音楽に強い興味を持っていたものの、大学を卒業したあと一時的にみすず書房に勤務していた時、父親の病気で岡山に帰郷します。復帰した父親より備前焼の技術を得ると助手としても確かな地位を確立していきます。58年には備前焼で初入選し61年には日本工芸会正会員となりました。当時より、備前焼の伝統は大切に守りつつも新しい感性を積極的に取り入れることに尽力しました。「焼き締め陶公募展」での実行委員長や後世の発展、1985年 紺綬褒章受章。1988年に社団法人日本工芸会理事にも就任しています。1996年 倉敷芸術科学大学芸術学部教授や重要無形文化財「備前焼」保持者としても認められ人間国宝となりました。
TEL0120-554-110
