徳田八十吉は、石川県で代々受け継いできた九谷焼の陶芸家です。1933年に二代目徳田八十吉・魁星の長男として生を受け、1988年に三代目を襲名したといわれています。初代徳田八十吉の初孫だったこともあり、かわいがられて育ったといわれています。金沢美術工芸大学短期大学工芸科陶磁専攻を中退しています。1991年に第11回日本陶芸展で、大賞・秩父宮賜杯を受賞したあとに1997年に重要無形文化財「彩釉磁器」の保持者(人間国宝)として認められています。釉薬を使い作り出した群青色は、艶やかで美しい色として世界中からも高い評価を集めています。境目の部分が溶け合うことでグラデーションができ、今までになかった九谷焼の魅力を引き出しています。九谷焼の古い歴史についての学術研究も積極的に行い尽力したことで知られています。
四代目徳田八十吉は、青山学院女子短期大学を卒業した三代目の長女です。2010年に襲名し、1984年から2年間NHK金沢放送局のキャスターをしていました。1986年には秘書や着物大使を務め四代目徳田八十吉を襲名しました。
