会津塗(あいづぬり)は、福島県会津地方で室町時代から発展した伝統工芸品です。安土桃山時代に蒲生氏郷(がもううじさと)が日野(滋賀)から職人を招き、産業として確立しました。
最大の特徴は、「縁起の良い意匠と多彩な加飾」です。松竹梅や破魔矢を組み合わせた「会津絵(あいづえ)」の模様が代表的です。
技法は、上塗りを研磨せずに仕上げる「花塗(はなぬり)」や、籾殻(もみがら)の跡で凹凸模様を出す「金虫喰塗(きんむしくいぬり)」、そして繊細な金粉を用いる消粉蒔絵(けしふんまきえ)など多岐にわたります。
木地から塗り、加飾まで専門職人による分業制が特徴で、日用品から儀式用の大型製品、さらに現代のライフスタイルに合わせた製品まで幅広く生産されています。
TEL0120-554-110
