輪島塗は、石川県輪島市で生産される日本を代表する高級漆器です。
最大の特徴は、下地工程で輪島産の珪藻土を焼成した「地の粉(じのこ)」を漆に混ぜて塗る「本堅地(ほんかたじ)の技法」にあります。これにより、非常に堅牢で丈夫になり、破損しても修理が可能で長持ちします。また、木地の破損しやすい部分を麻布などで補強する「布着せ(ぬのきせ)」も特徴です。
製造工程は100以上にも及び、木地師、塗師、沈金師、蒔絵師など専門の職人による分業制で作られています。加飾には、ノミで彫った溝に金箔や金粉を埋める「沈金(ちんきん)」や、漆で絵を描き金粉などを蒔きつける「蒔絵(まきえ)」が多用され、優美で華麗な装飾美を誇ります。
1977年には重要無形文化財に指定されました。
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