山本晃は、山口県光市出身の彫金家・金工作家(1944-2024)です。
東京デザイナー学院でデザインを学んだ後、奥山峰石や増田三男といった人間国宝から助言を受けつつ、ほぼ独学で彫金技術を習得した異色の経歴を持ちます。
彼は、金属板をデザインに合わせて切り取り、異なる色や素材の金属板を嵌め込む「切嵌象嵌(きりばめぞうがん)」や、複数の金属を接合する「接ぎ合わせ」といった独自の技法を極めました。
作品は、多種多様な色金を用いた細密な動植物や四季の風景表現が特徴で、重厚感と豊かな色彩を兼ね備えた繊細かつ独自の装飾美を確立しました。日本伝統工芸展などで数々の名誉ある賞を受賞し、2014年に彫金の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
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