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内藤四郎

内藤四郎は、昭和時代に活躍した東京都出身の彫金家(1907-1988)です。
東京美術学校(現・東京藝術大学)で清水南山や海野清に師事し、彫金技術を習得しました。特に、蹴彫(けりぼり)や平脱(へいだつ)といった伝統的な技法を得意とし、その技術を駆使して、簡明な幾何学模様や線状文様を活かしたモダンで力強い独自の作風を確立しました。
官展や国画会で活躍し、正倉院の金工品調査に参加するなど、国内の美術振興にも貢献しました。また、東京藝術大学教授として後進の育成にも尽力しました。
その功績が認められ、1978年に彫金の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。緻密な線刻と大胆な構成が融合した作品が特徴です。