「茶掛(ちゃがけ)」とは、茶室の床の間(とこのま)に掛ける掛け軸のことで、茶道具の中で最も格が高く、重要とされる道具です。単に「軸」とも呼ばれます。
茶掛は、その日の茶会の主題(テーマ)や亭主(主人)の客人へのメッセージを伝える役割を担っています。
多くの場合、禅僧の書いた墨跡(ぼくせき)や、禅の教えを端的に表す「禅語」が書かれます。例えば、「一期一会(いちごいちえ)」や「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」などが有名です。
また、書だけでなく、季節感を演出する花鳥画や山水画も用いられます。客は席入り後、まずこの茶掛を拝見し、その言葉や絵から亭主の心や茶会の趣旨を読み取ります。
TEL0120-554-110

