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茶筅

茶筅(ちゃせん)は、抹茶とお湯を均一に混ぜ合わせ、きめ細かな泡を立てるために不可欠な竹製の道具です。茶道のために特化して作られた機能美を持つ道具であり、茶の湯の風味を左右します。
役割と構造: 主な役割は抹茶を攪拌すること。一本の竹を細かく裂いて作られた多数の穂(ほ)を持ち、この穂先が茶碗を傷つけずにお茶を点てます。
種類: 穂の数によって種類が分かれ、泡立ちやすさが異なります。
薄茶(うすちゃ)用:八十本立や百本立など穂数が多いものが使われ、クリーミーな泡を立てるのに適しています。
濃茶(こいちゃ)用:荒穂など穂数が少ないものが使われ、粘度のある濃茶を練るのに適しています。
竹の素材も、流派によって白竹や煤竹などが使い分けられます。
手入れ: 穂先は非常にデリケートなため、使用後は洗剤を使わず水で丁寧に洗い、専用のくせ直しに立ててよく乾燥させることが長持ちの秘訣です。