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棗 前端春斎

前端春斎 唐松蒔絵大棗

買取価格20,000円

前端春斎(まえはたしゅんさい)は、石川県加賀市山中温泉を拠点とする加賀蒔絵(かがまきえ)の伝統を受け継ぐ漆芸家の名跡です。特に茶道具、中でも**棗(なつめ)の制作で知られています。
二代春斎(1936-)は、京都の塗師に師事し、大徳寺の古材を用いた茶道具を制作するなど、茶道宗家との深い関わりを持ちました。その作風は、伝統的な加賀蒔絵の繊細で華やかな意匠を基盤としています。
当代の三代春斎は、父親である二代春斎(雅峯)の技術を継承しつつ、「陶漆(とうしつ)」という陶器を素地とする珍しい漆器の制作に注力しています。この陶漆漆器は、幕末に途絶えていた技法を復興させたもので、伝統と革新を融合させた独自の茶道具として評価されています。