一閑張細工師の分野として千家十職で認められている職種になります。この分野での創始者でもあり、代々が細工師として受け継がれてきた家系です。もともと非来家亡命明人の末裔であると考えられ、清の侵略の広がりによって、身の危険を感じたことで日本に亡命します。清巌和尚の手引で趣味の一閑張による小物製作を始め注文を受けるまでになります。歴代受け継いではきたものの、代によっては製作をほとんど行わない時期もありました。現在は十六代目が夫とともに技術を伝えるために尽力しています。女性が受け継いでいることもあり、他の作品とは違った女性らしさを感じるものもあります。
一閑張茶器が有名になり、初代が制作したものも残されています。軽く変形に強い計上をした一閑張の特徴を生かしたものばかりです。
