千家十職とは、茶道に関わる仕事をしている人で、三千家に出入りしている人の仕事を取りまとめた尊称のようなものです。例えば、塗師もそうですし茶器を作る陶芸家、指物師なども存在します。茶会は、茶室で行われ独自の作法を持っています。そのため使用される道具にも制限があるなど、とても難しいものです。1758年に行われた茶会以降、徐々に職方を固定するようになり、出入りの人数が少なくなっていきました。1840年には現在とほとんどが同じ顔ぶれになり、千家十職としてまとめられるようになったのです。
茶碗師・釜師・塗師・指物師・金物師・袋師・表具師・一閑張細工師・竹細工(柄杓師)・土風炉(焼物師)が現在認められている職方の人たちです。