江戸の後期に活躍した、京都出身の陶芸「京焼」や絵師として有名な人物です。なかでも煎茶器に優れていたこともあり、京焼の幕末三名人と称されました。もともとは裕福な家で生まれ育ちましたが、陶説(書籍)を読み、感銘を受けたことで、陶芸を作る道を選びます。30歳のときには、釜を開き話題になり、加賀九谷焼を再現することに尽力。製作の幅の広さもあり、中国の写しに独自の世界を見出したとも言われています。
有名な染付龍濤文提重や、瓜模様鉢など細部まで描いた作品の数々は、まさに芸術品です。四方隅切りの重箱でもあり50代以降に制作したものとして考えられています。煎茶器にも重厚感のある作品が多く、どれをとっても大作ばかりです。