椿椿山は、江戸の小石川天神にて生まれ、江戸時代の後期を中心に日本の文人画家として活躍しました。人物画や花鳥画を得意としており、柔軟な筆遣いや温かみのある色彩などが特徴だと言われています。椿椿山は、7歳にして父親と死別し、世襲制だったこともあり、槍組同心として、兵学や馬術、やり術などを習得します。17歳のときに、渡辺崋山を慕い塾に入門すると、終生の師として高く評価しました。椿椿山は、とても努力家で次々に結果を残す姿を見て「後に必ず名をなすだろう」と言われていたそうです。他にも俳句や煎茶なども詳しく名手であったと知られています。とても誠実な人柄をしており、女性や酒に興味を持たず、余計な欲は持ち合わせていなかったようです。親孝行もし、才能に溢れた人物でした。
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