1976年東京の大阪フォルム画廊で「有元利夫展-バロック音楽」を開催した後電通を退社することになります。その後、東京芸術大学非常勤講師として教鞭をとりながら制作を続けました。1978年、第21回安井賞展に出品した「花降る日」「古典」がその年限りの特別賞として安井賞選考委員会賞を受賞し、1981年「室内楽」で第24回安井賞を受賞します。1983年芸術文化振興会より第2回芸術文化振興協会賞を授与。1978年初の銅版画集「7つの音楽」を刊行し、その後「一千一秒物語」(1984年)を含む多くの銅版画集を発表しています。1980年から1983年に製作された版画6作品の偽作が奈良県の工房で製作され市場に出回ったこともありました。版画彫刻陶芸においてもすぐれた才能を発揮しましたが1985年肝臓癌のため死去。長久院墓地が埋葬地となっています。
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