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信楽焼

信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に、約1260年の歴史を持つ日本六古窯(にほんろっこよう)の一つです。特に鎌倉時代以降、茶の湯の発展とともに茶道具として重宝され、広く知られるようになりました。
最大の特徴は、良質な信楽の土が生み出す素朴で暖かみのある肌合いです。焼成時に器に付着する灰が溶けてガラス質になる「自然釉(しぜんゆう)」、土中の鉄分が赤く発色する「火色(ひいろ)」、そして窯の中で炎の当たり方でできる「焦げ」が、独特の景色を生み出します。
古くは壺や甕(かめ)が主でしたが、現在は食器、花器、タイル、そして愛嬌のある狸の置物(たぬきのおきもの)など、幅広い製品が作られています。この自由闊達な作風と高い耐火性から、今日でも生活に根ざした陶器として人気を集めています。