2025年10月– date –
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陶磁器
丹波焼
丹波焼(または丹波立杭焼)は、兵庫県丹波篠山市今田町立杭地区で焼かれる陶器で、日本六古窯の一つに数えられます。その歴史は平安時代末期から鎌倉時代初期に遡り、800年以上にわたり生活用器を中心に作られてきました。最大の特徴は、桃山時代以降に導... -
陶磁器
信楽焼
信楽焼は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に、約1260年の歴史を持つ日本六古窯(にほんろっこよう)の一つです。特に鎌倉時代以降、茶の湯の発展とともに茶道具として重宝され、広く知られるようになりました。最大の特徴は、良質な信楽の土が生み出す素朴で暖... -
陶磁器
京焼
京焼とは、京都で生産される陶磁器の総称です。特に清水寺の参道で作られていた清水焼が代表的で、現在では京焼・清水焼として知られています。都として栄えた京都で、公家や茶人の嗜好品として発達したため、特定の様式にこだわらず、各地の優れた技術や... -
陶磁器
常滑焼
常滑焼(とこなめやき)は、愛知県常滑市を中心に知多半島で焼かれる炻器(せっき)で、日本六古窯の一つに数えられます。その起源は平安時代末期にさかのぼる、長い歴史を持つ焼き物です。初期の特徴: 古代から大甕(おおがめ)や壺などの大型の日用雑器... -
陶磁器
瀬戸焼
瀬戸焼(せとやき)は、愛知県瀬戸市周辺で生産される陶磁器の総称で、日本六古窯の一つです。その歴史は1000年以上と古く、古くから焼き物といえば「せともの」と呼ばれるほど、日本の陶磁器の代名詞的存在でした。歴史: 平安時代末期に施釉陶器(ゆうや... -
陶磁器
萩焼
萩焼(はぎやき)は、山口県萩市一帯で作られる伝統的な陶器です。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に朝鮮から連れてこられた陶工が開窯したのが始まりで、茶陶(茶の湯の道具)として特に高い評価を受けてきました。素朴な土の風合い: ざっくりとした焼き締まりの... -
陶磁器
有田焼・伊万里焼
有田焼と伊万里焼は、17世紀に有田で誕生し、伊万里港から積み出されたことで共通の歴史を持ちますが、現在の産地と作風で区別されています。有田焼(佐賀県有田町): 主として白磁の美しさを基盤とし、柿右衛門様式の繊細な色絵や、古伊万里様式(金襴手... -
陶磁器
九谷焼
九谷焼(くたにやき)は、石川県加賀市周辺を産地とする、日本を代表する色絵磁器です。江戸時代前期に加賀藩の命により開窯されたのが始まりで、この時期の作品は特に古九谷(こくたに)と呼ばれ珍重されています。九谷焼の最大の魅力と特徴は、その豪華... -
陶磁器
美濃焼
美濃焼(みのやき)は、岐阜県東濃地方(主に多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市)で製作される陶磁器の総称です。日本の陶磁器生産量の約半数を占める、国内最大の生産地です。最大の特徴は「特徴のなさ」とも言われる多様性にあります。定まった様式を持... -
陶磁器
益子焼
益子焼(ましこやき)は、栃木県益子町周辺で生産される伝統的な陶器です。江戸時代末期に窯業が始まり、当初は水がめや土瓶などの日用品を中心に制作され、関東の台所を支えました。大きな特徴は、地元の土を用いた、厚手でぽってりとした素朴で温かみの... -
陶磁器
磁器
磁器(じき)は、陶磁器の一種で、主に陶石やカオリンといった岩石を砕いたものを主原料とする「石もの」です。特徴として、1250℃以上の高温で焼かれるため、素地がガラス質化し、非常に硬く締まります。これにより、吸水性がほとんどなく、強度が高いため... -
陶磁器
陶器
陶器(とうき)は、陶磁器の一種で、主に山や田畑から採れる粘土(陶土)を原料として作られる「土もの」です。特徴としては、焼成温度が比較的低い(約800℃〜1200℃程度)ため、焼き上がりの素地が完全にガラス化せず、きめが粗く吸水性がある点が挙げられ... -
陶磁器
陶磁器
陶磁器は、陶器(土もの)と磁器(石もの)の総称です。主に粘土や陶石などの土の成分を原料とし、高温で焼き固めて作られます。 陶器は、粘土を主原料とし、比較的低い温度で焼かれます。素地には吸水性があり、軽く叩くと鈍い音がします。暖かみのある風... -
茶道具
茶器
茶道具とは、茶の湯(抹茶)や煎茶の席で用いられる全ての器具の総称です。その中でも、特にお茶を点てたり、直接関わる道具を茶器と呼びます。抹茶の茶器の代表は、茶を入れておく茶入(濃茶用)や棗(なつめ・薄茶用)です。これに、抹茶を飲むための茶... -
茶道具
茶掛
「茶掛(ちゃがけ)」とは、茶室の床の間(とこのま)に掛ける掛け軸のことで、茶道具の中で最も格が高く、重要とされる道具です。単に「軸」とも呼ばれます。茶掛は、その日の茶会の主題(テーマ)や亭主(主人)の客人へのメッセージを伝える役割を担っ... -
茶道具
香炉
茶道において、香りを焚く道具には「香合(こうごう)」が中心的に用いられ、香炉(こうろ)は主に仏事や香道で使われますが、広い意味での茶道具・茶室のしつらえとして用いられることもあります。茶席の正式な流れでは、お湯を沸かす炭を継ぐ際に、香合... -
茶道具
花入
「花入(はないれ)」は、茶室の床の間(とこのま)などに飾る花を入れる容器で、茶の湯における重要な装飾道具の一つです。花入は、茶会の趣向や季節感を表現する役割を持ち、掛物(かけもの)とともに客をもてなす空間の雰囲気を決定づけます。その種類... -
茶道具
蓋置
「蓋置(ふたおき)」は、茶道で茶釜の蓋や、湯を汲む柄杓(ひしゃく)の合(ごう:水をすくう部分)を一時的に置くために用いられる、小さな台です。炉(ろ)や風炉(ふろ)のそばに置かれ、点前(おてまえ)を円滑に進めるための重要な役割を果たします... -
茶道具
香合
「香合(こうごう)」は、茶道における香(こう)を入れておくための小さな蓋付きの容器で、茶道具の一つです。主に、炭手前(すみまえ)で、湯を沸かす炭に火を移す際にくべる香木や練香(ねりこう)を収納する役割があります。この香をたくことで、茶室... -
茶道具
鉄瓶
「鉄瓶(てつびん)」は、鉄製の湯沸かしで、茶道で湯を沸かす「茶釜(ちゃがま)」を小型化し、注ぎ口と持ち手(鉉:つる)を付けたものです。江戸時代後期に、茶釜よりも手軽に使える道具として誕生しました。茶道においては、正式な席で使われる茶釜に... -
茶道具
風炉
「風炉(ふろ)」は、茶道で茶釜(ちゃがま)をかけてお湯を沸かすために用いる道具です。通常、畳を切った「炉(ろ)」を用いる寒い季節(晩秋から春)に対して、初夏から秋の時期(5月〜10月頃)に使用されます。客の座から火元を離すことで、見た目にも... -
茶道具
茶釜
「茶釜(ちゃがま)」は、茶の湯(茶道)において、抹茶を点てるためのお湯を沸かすために用いられる、最も重要な茶道具の一つです。主に鉄で作られており、火にかける場所によって名称が変わります。畳を切って作った「炉(ろ)」に据えるものが一般的で... -
茶道具
棗
「棗(なつめ)」は、主に茶道で抹茶を入れるのに使う茶器の一種です。木製の漆塗り(うるしぬり)でできた蓋付きの容器で、特に薄茶(うすちゃ)を入れる「薄茶器(うすちゃき)」の代表的な形として広く知られています。その名前は、形が植物のナツメの... -
茶道具
水指
水指(みずさし)は、茶席において「清らかな水」を貯えておくための容器です。茶を点てる際に、釜へ水を補給したり、茶碗や茶筅を清めたりする水として用いられます。単なる実用品に留まらず、茶室の床の間や棚に置かれることで、空間の景色を構成する重... -
茶道具
茶杓
茶杓(ちゃしゃく)は、茶入から抹茶をすくい取り、茶碗に入れるための細長い匙(さじ)です。竹を削って作られるものが主流であり、その一本の竹の中に「侘び寂び」の美意識と茶人の心が凝縮されています。素材と形状: かつては象牙などが用いられました... -
茶道具
茶入
茶入(ちゃいれ)は、茶道で濃茶の抹茶を入れておくための陶磁器製の容器です。漆器の棗(なつめ)が主に薄茶用であるのに対し、茶入は濃茶の席で使われ、その歴史的背景から茶道具の中でも特に格式高いものとして重んじられてきました。室町時代から戦国... -
茶道具
茶筅
茶筅(ちゃせん)は、抹茶とお湯を均一に混ぜ合わせ、きめ細かな泡を立てるために不可欠な竹製の道具です。茶道のために特化して作られた機能美を持つ道具であり、茶の湯の風味を左右します。役割と構造: 主な役割は抹茶を攪拌すること。一本の竹を細かく... -
茶道具
茶碗
茶碗は、茶道において抹茶を点て、客に供する最も重要な主役となる道具です。単なる器ではなく、亭主の趣向や「侘び寂び」の美意識を表現する鑑賞の対象とされます。産地により唐物(中国製)・高麗物(朝鮮半島製)・和物(日本製)に大別されます。特に... -
茶道具
茶道具
茶道具は、茶道における「侘び寂び」の精神と美意識を体現する道具一式で、単なる実用品以上の芸術品として重要視されます。茶会では、亭主の心遣いや趣向を客に伝える役割を担います。抹茶とともに中国から伝来した当初は豪華な唐物が中心でしたが、千利... -
茶道具
炉縁 無名
買取価格2,000円 炉縁(ろぶち)は、茶室の畳に切られた炉(ろ)の周囲にはめ込む木製の枠です。単に炉壇を覆うだけでなく、火気が畳に伝わるのを防ぐ役割と、茶室の雰囲気を整える装飾としての役割を持ちます。一般的な炉縁の大きさは、約42.4cm(一尺四... -
茶道具
茶杓 作家物
参考価格 2,000円 茶杓(ちゃしゃく)は、茶道の点前で抹茶を茶器からすくって茶碗に入れるための細長い匙です。単なる実用具ではなく、茶道における美意識と精神性を象徴する重要な道具とされます。現在は竹製が主流ですが、元は中国から伝わった象牙製の... -
茶道具
茶筅 作家物
参考買取価格 3,000円 作家物(職人)の茶筅は、抹茶を点てるための竹製の道具で、単なる消耗品ではなく、高度な技術が凝縮された工芸品として評価されます。 国産茶筅のほとんどは、室町時代から約500年の伝統を持つ奈良県生駒市の高山(たかやま)で作ら... -
茶道具
蓋置 大樋長左衛門
参考買取価格 10,000円 大樋長左衛門は、金沢で代々続く大樋焼の窯元名跡です。特に茶道裏千家との関係が深く、歴代が茶道具、中でも蓋置などの制作を多く手がけてきました。大樋焼の最大の特徴は、ろくろを使わず手捏ねで作られる温かみのある造形と、と... -
茶道具
茶壷 乾茂號造
買取価格10,000円 乾茂號造(かんもごうぞう)の茶壷(ちゃつぼ)は、日本の錫器(すずき)の伝統を伝える名品として知られています。茶壷の素材は、純度が高い本錫です。錫は、金属でありながらイオン効果でお茶の味をまろやかにするとともに、高い密封性... -
茶道具
紫交趾皆具 中村翠嵐
参考買取価格 80,000円 中村翠嵐(二代)が手掛ける紫交趾皆具(むらさきこうちかいぐ)は、茶道具の中でも特に格調高い一揃いの作品です。翠嵐は京焼の交趾焼の第一人者で、特に鮮やかで優美な紫色の釉薬(ゆうやく)の発色を得意としています。交趾焼は... -
漆器・蒔絵
棗 作家物
買取価格15,000円 茶道具としての棗(なつめ)は、抹茶を入れる漆器の代表格で、その価値と美しさは作家物(さっかもの)によって大きく高まります。特に、漆塗りの名産地である山中や輪島、京漆器などの産地の作家が有名です。棗作家は、木地の成形から漆... -
漆器・蒔絵
棗 吉田華正 大棗
買取価格12,000円 吉田華正(よしだかしょう)は、石川県加賀市山中温泉を拠点とする加賀蒔絵の伝統工芸士であり、茶道具の棗(なつめ)制作で特に知られる漆芸家です。師である中内耕峰から蒔絵技術を学び、伝統的な花鳥風月をモチーフとしつつ、現代的な... -
茶道具
棗 前端春斎
買取価格20,000円 前端春斎(まえはたしゅんさい)は、石川県加賀市山中温泉を拠点とする加賀蒔絵(かがまきえ)の伝統を受け継ぐ漆芸家の名跡です。特に茶道具、中でも**棗(なつめ)の制作で知られています。二代春斎(1936-)は、京都の塗師に師事し、... -
掛け軸
中国掛軸
中国の掛軸は、北宋時代に起源を持つとされる、書・画・詩・印が一体となった総合芸術です。元々は仏教の布教や礼拝の対象である仏画の持ち運びのために、巻物状の形式が発展しました。最大の特徴は「書画同源」の思想に基づき、絵画に詩や書が添えられ、... -
掛け軸
掛軸
掛軸(かけじく)とは、書や東洋画などを布や紙で表装し、床の間などに掛けて鑑賞できるように仕立てた日本の伝統的な装飾品です。下端の軸木に巻きつけて保管できます。もとは中国から伝わり、仏教の礼拝対象として使われていましたが、日本では茶道の普... -
茶道具
棗 中山幸比古
買取価格30,000円 中山幸比古(なかやま ゆきひこ)は、1956年(昭和31年)に石川県加賀市山中町で生まれた加賀蒔絵師です。彼は漆器作りの工程において、「塗り」と「加飾」の両方の最高峰の技術を持ち合わせた稀有な作家として知られています。1982年に... -
茶道具
棗 井口啓
買取価格40,000円 棗(なつめ)は、茶道で薄茶を入れるために用いられる漆器の茶器です。その名は、形状が果実のナツメに似ていることに由来します。棗は、室町時代に中国伝来の陶磁器製の茶入(濃茶用)を原型として、日本で独自に発展しました。当初は簡... -
茶道具
棗 初瀬川柳庵
参考買取価格 50,000円 初瀬川柳庵(はつせがわ りゅうあん)は、江戸時代中期より続く京都の漆芸家の名跡です。歴代にわたり、本願寺の調度品や茶道具の制作で知られています。特に、当代の柳庵は、表千家十三代・即中斎(そくちゅうさい)宗匠と親交が深... -
茶道具
青磁香炉 諏訪蘇山
参考買取価格 100,000円 諏訪蘇山(すわ そざん)は、初代が明治時代に確立した京都の陶芸の名跡で、特に青磁の制作で知られます。初代・蘇山(1851-1922)は、加賀藩士の家に生まれ、陶芸の道へ進んだ後、中国南宋の砧青磁を研究。25年余りの歳月をかけ、... -
茶道具
水指 高取八仙
買取価格15,000円 高取八仙(たかとり はっせん)は、遠州七窯の筆頭に挙げられる高取焼の窯元の一つ、高取八仙窯を継承する陶芸家の名跡です。現在の当主は十四代・高取八之丞不忍(たかとり はちのじょう しのぶ)氏です。高取焼は、江戸時代の茶人・小... -
茶道具
水指 真清水蔵六
買取価格20,000円 真清水蔵六(ましみず ぞうろく)は、江戸時代末期から続く京都の陶工の家系であり、特に青磁の分野で名を馳せました。初代・蔵六(1822-1877)は、京都・五条坂に開窯し、中国・朝鮮の古陶磁を研究。特に青磁に秀で、「青磁の蔵六」とし... -
茶道具
水指 手塚充
参考買取価格 30,000円 手塚 充(てづか みつる)は、京焼の伝統を受け継ぐ陶芸家です。名工・手塚玉堂の五男として京都に生まれ、父に師事して陶芸を修得しました。1971年に独立し、京都山科に勧修寺窯を開窯。作風は、京焼の伝統を重視し、仁清写(にん... -
茶道具
水指 中村翠嵐
参考買取価格 80,000円 中村翠嵐は、交趾焼(こうちやき)の第一人者として知られる京焼・清水焼の陶芸家です。二代目(1942年~)は京都に生まれ、初代である父に師事し、1972年に襲名しました。作風は、黄、青、紫、緑などの鮮やかな釉薬を用いた交趾焼... -
茶道具
懐石道具 作家物
買取価格8,000円 懐石道具の「作家物」は、茶の湯の精神に基づき、茶事における食事の器として特別に誂えられたものを指します。単なる食器ではなく、美意識と高い技術が込められた工芸品です。陶芸では、樂焼や京焼の作家、漆芸では名のある塗師など、そ... -
茶道具
食籠 中村宗哲
買取価格35,000円 中村宗哲は、茶道における漆器を制作する千家十職(せんけじっしょく)の塗師が代々襲名する名跡です。初代宗哲は17世紀に京都で、隣家の武者小路千家初代・千宗守から塗師の技術を受け継ぎ、千家御用達となりました。彼らが手がける漆器... -
茶道具
山水文釜 畠春斎
買取価格3,000円 畠春斎(はた しゅんさい)は、富山県高岡市で代々続く釜師(鋳物師)の名跡です。特に茶道で用いられる茶釜や鉄瓶の制作で知られ、高岡鋳物(銅器)の伝統を現代に継承しています。初代・畠春斎(1904-1980)は伝統的な釜づくりに専心し...
