水墨画とは、墨一色、または淡彩で描かれる東洋の伝統的な絵画形式です。墨の濃淡、にじみ、ぼかしなどの技法で色彩や立体感、そして物事の本質を表現する点が特徴で、中国の唐代に始まり、日本にも伝来して独自の発展を遂げました。「墨に五彩あり」という思想に基づき、墨の濃度や水の量、筆のタッチで豊かな色彩や奥行き、陰影を表現します。
見たままを再現するのではなく、対象物の本質や内面的な意味合いを描くことを重視します。墨と水のみを使用し、筆の勢いやにじみの調子、そして描かれない部分(余白)の美しさによって、幽玄な世界観を表現します。
TEL0120-554-110