仏画

仏画は、仏教の教義や仏、菩薩、守護神などの姿を視覚的に表現した絵画です。礼拝の対象として、また仏教の教えを人々に分かりやすく伝える手段として制作されました。
仏像と並んで重要な仏教美術であり、寺院の壁画や掛軸、版画など様々な形式があります。描かれる題材は、釈迦如来や阿弥陀如来といった仏の尊像画、曼荼羅（まんだら）、浄土の様子を描いた浄土図、仏教の物語や祖師を描いたものなど多岐にわたります。
時代や宗派によって技法や様式に違いがあり、緻密な彩色や金箔を用いた豪華なものから、水墨画まで多種多様な作品が存在します。日本の仏画は、飛鳥時代に仏教伝来と共に大陸から伝わり、独自の発展を遂げてきました。