
買取価格100,000円
諏訪蘇山(すわ そざん)は、初代が明治時代に確立した京都の陶芸の名跡で、特に青磁の制作で知られます。
初代・蘇山(1851-1922)は、加賀藩士の家に生まれ、陶芸の道へ進んだ後、中国南宋の砧青磁を研究。25年余りの歳月をかけ、美しい色調の青磁を完成させ、「青磁の蘇山」と称され、1917年には帝室技芸員に任命されました。精緻な造形を実現するため、西洋の石膏型を用いた成形技法を導入したことでも知られます。
現在の四代・蘇山は女性陶芸家であり、伝統の青磁の色を受け継ぎつつ、練込青磁や蛍手など、現代的な感覚を取り入れた独自の作品世界を展開しています。