
買取価格30,000円
中山幸比古(なかやま ゆきひこ)は、1956年(昭和31年)に石川県加賀市山中町で生まれた加賀蒔絵師です。
彼は漆器作りの工程において、「塗り」と「加飾」の両方の最高峰の技術を持ち合わせた稀有な作家として知られています。1982年に重要無形文化財蒔絵技術技能士の認定を受けました。
作風と技法
加飾には、漆で描いた文様の上に金銀の粉を蒔き付ける蒔絵を主に使用します。特に漆を盛り上げて立体的に表現する高蒔絵や、螺鈿(貝殻の装飾)、加賀蒔絵を合わせた豪華絢爛な技法を得意としています。桧などの木地と輪島地粉を用い、茶道具(丸盆、厨子など)を中心に、末永く使用できる、しっかりとした感触の漆器を制作しています。