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茶碗 井上良斎

買取価格8,000円

井上良斎(いのうえ りょうさい)は、江戸末期から近代にかけて続いた陶工の名跡です。
初代 良斎(1828-1899)は尾張瀬戸に生まれ、幕末に江戸へ出て隅田川のほとりに窯を築き、後に「東京焼」と呼ばれる輸出陶磁器の制作で名を馳せました。
特に著名なのは、三代 良斎(1888-1971、本名:良太郎)です。彼は二代を継ぎ、陶芸家・板谷波山に師事しました。大正時代に横浜へ移窯して作陶を続け、その作品は「神奈川焼」とも称されます。青・白磁や緑釉を用いた気品と風格のある作調が特徴で、日本芸術院賞を受賞し、後に日本芸術院会員となるなど、日本の近代陶芸の発展に貢献しました。