
買取価格50,000円
初瀬川柳庵(はつせがわ りゅうあん)は、江戸時代中期より続く京都の漆芸家の名跡です。歴代にわたり、本願寺の調度品や茶道具の制作で知られています。
特に、当代の柳庵は、表千家十三代・即中斎(そくちゅうさい)宗匠と親交が深く、即中斎の好み物(このみもの)の茶道具を数多く手掛けています。そのため、即中斎の花押や書付がある作品が多数存在し、高い評価を得ています。
作風は、蒔絵や根来塗(ねごろぬり)を得意とし、朱色や金箔を用いた華やかさと、洗練された造形を特徴とします。茶入、水指、菓子器、懐石道具など、茶事の様々な道具に、京都らしい雅な漆芸の伝統を表現し続けています。