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無名 鉄瓶

買取価格2,000円

古美術品や骨董品として取引される鉄瓶の多くは、京都の龍文堂や山形の高橋敬典など、有名な釜師や工房の銘が入ることで価値が高まります。
銘がない鉄瓶は、作者や製作年代の特定が難しいため、有名作家の作品に比べて市場価値は低くなる傾向があります。しかし、無名であっても、地方の優れた釜師による作品や、日常使いのために作られた実用的な良品が多く存在します。
特に、南部鉄器や山形鋳物など、産地の特色を持つ鉄瓶は、たとえ銘がなくても、その鋳肌の質感、形(フォルム)の美しさ、そしてお湯を沸かした際のまろやかな口当たりといった、鉄瓶本来の魅力を十分に楽しむことができます。骨董的な価値よりも、「道具としての質の高さ」に注目して選ぶ愛好家も少なくありません。