礒田湖龍斎は、江戸時代の中期に活躍した浮世絵師です。もともと江戸小川町の旗本の土屋家の浪人になり、両国の薬研堀に住居していたそうです。礒田湖龍斎は、名前が途中で変わっており、鈴木春広や湖龍斎春広などと号していた時期もあります。1776年に版行した「雛形若菜の初模様」が代表作としても知られており、たくさんの作品を残しました。その数は100点を超えていると考えられており、絵師としても高く評価されました。礒田湖龍斎は、柱絵などの空間を匠に使い、肉筆画なども残されています。独自の美人画を確立させた浮世絵師としても知られ、成功者になりました。彼が描く浮世絵は線の細さにも定評があり、どれも素晴らしいものばかりです。当時の作品でこれだけ残っているのは珍しいと言われています。
TEL0120-554-110